さまざまなボイスログが増えてきた。それをポッドキャスティングしている人もいる。わたしが「
Blog表現よみ作品集」をアップしている
ケロログでも日記形式で声を発信している人が大ぜいいる。
わたしもいろいろなサイトを聞いてみた。自らの発する声のブログについての反省をするためである。まず、気がついたのは、文字のブログとのちがいである。文字ブログならば感覚を圧迫するような力はないが、声のブログには聞き手に迫る力がある。いきなり音楽が耳に飛び込んできてびっくりしたり、そうかと思うと、「えーと……」というような聞き手を無視したつぶやきのようなコトバが聞こえたりする。
いきなり聞こえる音楽も、何を言いたいのか分からないようなつぶやきも、聞く側にとってはある種の暴力となる。日常の話しよりも「うるさい」のである。一人でパソコンに向かうときには集中しているからだろう。だから、新しいサイトを聴くときには決意を要する。
文学の世界において、作品のよみ手は少なくなっているが、書き手は増えているという傾向がある。これは音声ブログにおいても同様である。つまり、人の話は聴かないが、自分の話しは聴かせたいのだ。それがうるささにつながるのだろうか。聴き手の立場への配慮がないのである。
わたしは音声ブログで「朗読」の一ジャンルとして表現よみをアップしているのだが、自分のよみが聴き手にうるささを感じさせていないか、自戒の意味で書いてみた。