(2008/10/23 電子情報技術産業協会(JEITA)主催
Speech Technology:Today and Tomorrow 招待講演)(
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4 音声認識ソフトの使い方
音声認識ソフトについて、「口述筆記」とか、「口頭記述」とか、いろいろな言い方を考えているのですが、なかなかいいものがありません。「筆記」というのがイメージにあわないので困っています。わたしの使い方は5つあります。
1つ目は、文書の資料を引用するときに読み上げて入力します。これは一石二鳥なのです。つまり、資料は一度は読まねばならないものです。声に出して読むことは理解を高めますから、文章を理解しながら同時に引用のための入力もできてしまうわけです。
2つ目は、下書きからの清書です。あらかじめ下書きを書いておきます。これは手で書きます。下書き原稿を読み上げながら内容を確認して、文章を組み立てながら書けるわけです。そして、清書もできます。単なる清書ではありません。推敲を兼ねた清書です。読み上げながら原稿が書けるのです。このパターンがいちばん多いものです。
3つ目は、メモからの口述筆記です。これはあらかじめ単語メモを用意してレジュメの状態からの文章化です。単語を並べておいて、その場で文に組み立てながら、文をつないで文章化していくわけです。
4つ目は、講演録音の口頭記述です。いわゆる「テープ起こし」です。ふつうは録音を聞きながらパソコンで入力しますが、音声認識ソフトでは、キーボードで入力するのではなく、声で繰り返して入力するのです。おもしろいことに、自分が話した内容ですから、口で繰り返していると、付け足したいことがふっと浮かびます。手で書くときよりも声の方が発想が浮かびやすいのです。アタマもこころも動きやすいのです。手で書いている時にはどうしてもテンションが下がります。
つまり、声を発しながら録音を起こすことが文章の推敲になるわけです。使いなれたフレーズならば、ほとんど100パーセント認識してくれます。ですから、安心して書き起こしができます。ペラペラと読みあげて、本当に手入力の5倍くらいで文字化できます。
5つ目は、手ぶらでの口述筆記です。暇があって、何もすることがない。そんなときに、音声認識ソフトを取り出します。「今日は何も仕事がないから、ちょっと口で音声認識ソフトのテストをしてみよう」と話しはじめるのです。そのうちに、思いもしないことをしゃべり出します。「徒然草」の心境です。字面がよく見えるので、それに反応して次つぎにアイディアが浮かぶのです。
ですから、15分ぐらい、ずらずらとしゃべっているうちに、その日の日記が書けてしまうのです。そういう、非常にありがたいソフトです。(つづく)
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