声による文学作品のよみは情報の伝達ではなく、表現であるという「考え」をもっている。
しかし、古典の場合には、文字の情報も理解のために必要ではないかと考えている。「枕草子」「方丈記」「徒然草52段」の字幕付のよみをYouTubeにアップした。この前にアップした
「蜘蛛の糸」では、文字は最低限にした。声を聞いてただ情報だけを聞かれたくなかったからである。
よみ声に応じて少しずつ文字が表示されるので、耳と目で追いながら聴き手も作品をよむことができる。鑑賞と学習とをかねて、古典を味わうことができるだろうと思う。感想などいただければ幸いである。
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渡辺知明の表現よみ=「枕草子」(春はあけぼの)
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渡辺知明の表現よみ=「方丈記」序
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渡辺知明の表現よみ=「徒然草」52段
古典の場合には、現代のことばとはズレがある。文字情報だけでは、文字的な意味は伝わるが、文学としてのことばの感情面は伝わらない。だから、字幕をつけても、意味だけを受け取ることはないだろうと思う。