下記のサイトで語尾が消えることを問題にしている。
「吐く息を文の最後まで持続させようと意識したり、語尾の一つ前の字を意識してはっきり発音することによって(例えば、「・・・を切り裂いた」だったら“い”を強めに発音することによって)克服したいと努力しているのだが、まだ効果は出ていない。」
この場合、「キリサイタ」ではアクセントは「サイ」にある。一般の高低アクセントでは、「サ」になるが、わたしのいう強アクセントは「サイ」であり、むしろ「イ」にかかる。しかも、「イ」の音はノドに力を入れて、飲み込むような音(オン)になる。この前の「サ」を高低のアクセントで発音すると、どうしても「イ」の音が飲み込めなくなる。そして、語尾が消えてしまう。それをさけるためには、「サ」も「イ」も、軽く高くして鼻から抜くような結果になる。
つまり、語尾を明確に表現するようなよみをするためには、これまでの高低アクセントの発声ではなく、強アクセントの理論にもとづいた発声の技術が必要なのである。
朗読ろうどく:語尾が消えてしまう悩み